Appearance and Disappearance Marl 2004

明るい部屋では宇宙線のシグナルを検知すると常点しているグリーンのLEDが消灯し、その瞬間、 LEDプレートはシルエトとなる。復帰点灯する時間は宇宙線のエネルギー値に応じて設定されている。暗い部屋ではブルーの LED が同じシグナルで点灯する。非常に暗い輝度に設定されている為、5分の暗順応時間を経ない見えて来ないが、目が慣れると点滅する数百個の星の中に居るような世界を経験する。人智を超えた茫漠たる宇宙空間を宇宙線のリアルタイムで検知した信号によって顕在化した。


生成と消滅 MARL「初めに光ありきー逢坂卓郎展」 マール市立彫刻美術館-ドイツ 2004