Appearance and Disappearance MARL
「奇想天外!アートと教育の実験場 筑波大学総合造形展」茨木県立美術館材料:宇宙線検知器、LED, アクリル etc.
材料:宇宙線検知器、LED, アクリル etc.
明るい部屋では宇宙線のシグナルを検知すると常点しているグリーンのLEDが消灯し、その瞬間、 LEDプレートはシルエトとなる。復帰点灯する時間は宇宙線のエネルギー値に応じて設定されている。暗い部屋ではブルーの LED が同じシグナルで点灯する。非常に暗い輝度に設定されている為、5分の暗順応時間を経ない見えて来ないが、目が慣れると点滅する数百個の星の中に居るような世界を経験する。人智を超えた茫漠たる宇宙空間を宇宙線のリアルタイムで検知した信号によって顕在化した。
生成と消滅 MARL「初めに光ありきー逢坂卓郎展」 マール市立彫刻美術館-ドイツ 2004
高さ30mのコールテン鋼のタワー内空間に宇宙線に反応する1000個の青い光を展開。地下に広がる湧き水の中には同じ信号で消えて行く赤い光の空間をアレンジ。大地、水脈、生態系、そして宇宙という垂直方向に広がる世界を建築と一体化させた形で提案した。螺旋階段を昇るにつれて暗闇の中から光が見えて来るという、見る人の参加性を考えた。
直径6×高さ30m
シンチレーション検知器、光電子倍増管、LED
「森の学校キョロロ」新潟県松之山 妻有アートトリエンナーレ‘03
啓示:
Revelation-Perpendicular
私は自然現象を視覚化する媒介者に過ぎないが、この仕事を通して様々な思索にふける。
予測できない光の周期の前に不安感が安らぎへと変わって行く心理の逆行現象を体験する事もある。その原因は作品の向う側に広がる宇宙だけではなく、私達を存在させている意味や意志を感じるからだろうか。作品Perpendicularは参観者がエネルギー線の断面に対峙する対面状態を設定した。256個の赤色LEDの光は宇宙線が入って来ると、次々と消える。
啓示:
Revelation-Parallel
参観者は赤い部屋に開けられた小さな四角いトンネルを通って、もう一つの部屋に案内される。そこは完全な暗室で天と地が合わせ鏡になっている無限反射の世界である。
人々は頭上と足下へ延々と伸びる無数の青いエネルギー線に囲まれる。
ひとつのトリガーによって全く反対の現象が起き、それを同時に見る事はできない。
宇宙は、そのような反世界的な構造を持っている。
2002/4/9〜6/2 千葉市美術館「The Essential」
地球の磁場や大気圏により、太陽風や放射線・紫外線は和らげられて地表に届く。宇宙線もまた、ほとんどが生命に害のないミューオン(ミュー中間子)となって降り注いでいる。
地球を包む皮膚のように薄い青い大気圏が、過去から現在まで生命を守って来た。
シンチレーター、ブルーLED、スチール
6500×200×2700(h)
Photo by Mareo Suemasa
個展 1999 コバヤシ画廊(東京、銀座)
地球上に常時降り注いでいる宇宙線を視覚化するため、ギャラリーの中にプラスティックシンチレーターによる検知器が設置されている。宇宙線を検知した瞬間、常時点灯していたグリーンの発光ダイオードが消え、そこにシルエットが残る。しばらくすると、ゆっくりと明るくなる。私たちの周りに無数の宇宙線が飛来しているため、1000個の発光ダイオードは絶えず点滅を繰り返す。
宇宙や生命の誕生と消滅を超新星の爆発から生じる宇宙線を使って作品化した。私は科学によって開かれた世界を芸術的視点から精神世界に語りかけていこうと考えている。
98年度 ロレアル大賞 受賞
(ロレアル アート アンド サイエンス ファウンデーション)
シンチレーター、フォトマル、アンプ、LED、ネオン、テント生地等
3600×1600×200
Photo by Kazumasa Sako
” Appearance and Disappearance ” 1998 コバヤシ画廊(東京、銀座)
真の闇と閃光が人の心理と生理に与える影響はどれほどのものか。
良質の闇が広がる大谷採石場の地下空間に、プログラムされたストロボが回転する参観者の影を作る。後半全ての閃光の同時点滅により、浮遊感覚さえ生まれる。
Photo by kazumasa Sako
” 趨光展 ” 1997 9.13-10.12 大谷資料館(栃木 宇都宮)
地球上に常時降り注いでいる宇宙線を視覚化するため、ギャラリーの中にプラスティックシンチレーターによる検知器が設置されている。宇宙線を検知した瞬間、常時点灯していたグリーンの発光ダイオードが消え、そこにシルエットが残る。しばらくすると、ゆっくりと明るくなる。私たちの周りに無数の宇宙線が飛来しているため、1000個の発光ダイオードは絶えず点滅を繰り返す。
宇宙や生命の誕生と消滅を超新星の爆発から生じる宇宙線を使って作品化した。私は科学によって開かれた世界を芸術的視点から精神世界に語りかけていこうと考えている。
シンチレーター、フォトマル、アンプ、LED、ネオン、テント生地等
3600×1600×200
Photo by Koichi Hayakawa
Photo by Kazumasa Sako
“「光をつかむ-素材としての<光>の現れ」展”1997 11.21-12.23 O美術館(東京)
目に見えない放射線の一つである宇宙線は、1秒間に200個程、私達の身体を貫通している。通常は感知できない宇宙線のシャワーを、シンチレーターで検知した瞬間に微弱な光に変換する装置空間。真暗なギャラリーに入り、10分以上の暗順応時間を経て、参観者はまたたく光条に囲まれていることを知る。
プラスチックシンチレーター、フォトマル、アンプ、LED、 ストロボ、光ファイバー等使用
Photo by Kazumasa Sako
” GROUND-Vol.2 ” 1996 7.1-7.13 コバヤシ画廊(東京、銀座)
通年11℃、闇の地下空間に光、水などの生命環境を整え植物を育成させる一ヶ月間の作品。
ネオン、水銀灯、人工地盤(ジュート)、ラン麦
2500×9000×200
Photo by Kazumasa Sako
” 玻璃の回廊展” 1995 9.17-10.8 大谷資料館(栃木 宇都宮)
ギャラリーの外に置いたマイクから都市のノイズを拾い、音域に対応してネオンの色彩が変化する。
音の視覚化を試みたネオンのインスタレーション。TISEA (The Third International Symposium on Electronic Art)
1992 11.9-11.13 The Performance Space Gallery(オーストラリア シドニー)